レナサイエンス(4889) 急騰後も高値圏を維持、再上昇に向けた“仕掛け”に期待!

 

レナサイエンス(4889)
2025年7月22日 14:22現在の株価は2839円(-26円)となっています

レナサイエンス(4889)の株価は、足元では全体相場に照らしても堅調な上昇基調を維持しています。現在は高値圏での揉み合いが続いており、戻り売りと押し目買いが拮抗する中で、ボラティリティを伴いながらも水準を切り上げる展開です。

その背景には、直近の複数のIRによって投資家の期待感が高まっていることに加え、創薬とAIという成長分野を両立している点も、投資家の注目を集める一因です。

 

レナサイエンス(4889)は東北大学発の創薬ベンチャーで、低分子医薬品の研究開発に加え、AI医療ソリューションにも注力しています。創薬とAI医療の両軸を持つ独自のビジネスモデルが特徴です。弊社有料レポートでは1350円付近で配信した経緯があり、値動きに変化が出はじめた5月中旬から仕込んで頂いた案件です。なお、この相場では、投機性の強い資金の関与も見られており、短期需給が株価を左右しやすい状況であることも注目事項です。

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ここ最近発表された材料は、いずれも投資家から高い評価を受けるものでした。まず、7月3日には肺がん治療薬の臨床試験において、患者の登録が完了したことが発表され、これは治験進捗の具体的なマイルストーンとして好感されました。

次に、7月14日にはAIを用いた透析支援機器の性能試験において、専門医の設定値と誤差が少ないことが確認され、非劣性(同等レベルの予測精度)が確認されたという速報が発表され、医療AIの実用化期待から市場の関心を集めました。さらに7月16日には、同社が開発する悪性黒色腫治療薬RS5614の第III相治験が、医薬基盤・健康・栄養研究所の助成事業に採択されたことが発表され、財務リスクの軽減や公的信頼性の高さが評価材料となりました。

これら一連の発表を受けて、株価は発表と連動する形で力強い急騰を演じ、7月上旬には短期間で50%を超える上昇幅を記録しています。これらの開示は単なる進捗報告にとどまらず、実用化や国の支援といった信頼性の裏付けも含まれています。特にAI透析機器とRS5614の両輪は、医療×AIと創薬という異なる市場テーマを同時に内包している点が大きな魅力です。

※ レナサイエンス(4889)の日足

 

日足に目を向けると、7月上旬の急騰後も株価は高値圏を維持し、上昇バンドの上限近辺で推移しています。ローソク足は5日・25日移動平均線を上回って推移しており、特に7月10日と18日に長い陽線を記録した点は、短期資金による強い買い圧力を示しています。ボリンジャーバンドも拡大基調を維持しており、バンドウォークの兆しが見られます。また、MACDはゼロライン上でゴールデンクロスを維持し、RSIも70手前での高止まりを続けており、テクニカル面ではやや過熱感はあるものの、依然として上昇余地があると見られます。

この値動きの背景には、複数の短期系ファンドによる介入の存在も忘れてはなりません。特に7月7日と10日、そして17〜18日にかけての連続陽線と出来高急増は、仕掛け的な買いが入った典型例といえます。特にこの値動きを主導している投機筋は、透析AIの薬事承認が現実的段階に入りつつある点に注目し、過去にもバイオベンチャーにおける「技術連携→申請→投資家思惑先行」の流れを演出した実績を持っています。今回もニプロとの共同開発契約という具体的なパートナーを材料に、短期需給を演出してきた経緯があります。しかも、同社の株式は浮動株が少なく、わずかな資金流入でも価格が動きやすいため、小さな資金でも大きく値動きする「てこの原理」が働きやすい銘柄でもあります。

 

現状は、目先の達成感からやや伸び悩む場面も見られますが、押し目では確実に買いが入り、2,600〜2,700円台での値固めが進んでいる印象です。こうした高値圏での揉み合いは、調整というよりも次の上昇波動への準備局面と捉えられます。戻り売りが一巡すれば、再び買いが優勢となり、テクニカル面でも3,000円台の突破が視野に入ってくる状況です。このため、日足チャートの動きとあわせて、相場のエネルギーが蓄積されていることを意識すべきタイミングといえるでしょう。

中期的には、第II相・第III相の治験結果が順調に進めば、RS5614の薬事承認や提携製薬企業への導出の可能性も高まり、事業収益化の現実味が増してくると考えられます。一方で、透析AIについても今後PMDAとの協議や承認フェーズに進展すれば、医療機器関連としての評価も加わり、全く異なる業種テーマからの資金流入が見込まれます。

このように、テーマ性・材料性・需給構造の三拍子がそろった現在のレナサイエンスは、短期的な値幅取りだけでなく、中期ポジションとしても注視すべき銘柄といえます。再上昇はそう遠くない可能性があり、今後は、短期的な値幅に加えて「持続性」を伴う展開が期待されます。

 

 

弊社では、個別材料株を取り巻く多様な市場環境を踏まえ、今後の相場展開において有望な短期投資チャンスを的確に捉えることを目指しています。収益機会を最大限に活かすべく、すでに今後急騰が見込まれる銘柄を複数選定し、継続的に動向を注視しています。

また、これまで物色の中心となっていた銘柄とは異なる、新たなテーマや資金の流れに沿った銘柄群が台頭してくる展開も十分に想定されます。こうした短期物色に適した注目銘柄については、今後も弊社の有料レポートにて、詳細な分析とともに取り上げてまいります。

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