個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。
きょう(7月31日)の東京株式市場は日経平均が5日ぶりに反発し、41,000円台を回復しました。背景には国内外の政策や金利見通しの変化があります。日銀はこの日の会合で金利を据え置き、2025年度の物価見通しを2.7%に上方修正。利上げの可能性が意識され、金融株に買いが入りました。
また、米FOMCも金利を据え置きましたが、パウエル議長が利下げに慎重な姿勢を示し、ダウは続落。ただナスダックは堅調で、東京市場でも半導体などグロース株に資金が流入。グロース250指数は連日上昇し、出来高も増加傾向です。この堅調な動きには、決算発表を控えた中小型成長企業への物色が影響。AI・半導体・バイオなど中長期テーマを持つ銘柄が注目され、値動きの軽い低時価総額株には短期資金の流入も見られます。
円安基調(1ドル=149円台)も外需型の成長株に追い風となり、買い安心感を後押ししました。こうした複合的要因がグロース市場の底堅さと全体相場の反発を支えています。