個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。
26日の東証グロース市場は、全体指数が方向感に欠けるなかでも、個別材料株を中心に短期資金が活発に動きました。特に、メドレックス(4586)は前日比17.39%高の135円と急騰し、4,500万株超の大商いを伴う上昇で注目を集めました。新薬開発進展への思惑が背景にあり、短期筋を巻き込んだ値幅取りの動きが鮮明です。
一方、イオレ(2334)は8,180円と前日比15.50%安となり、直近の急騰から利益確定売りに押されました。また、ソフトフロントホールディングス(2321)は185円と8.87%安と下げ幅が大きく、短期資金の回転の速さと地合いの弱さが影響しています。
総じて、東証グロース市場では一部の材料株に資金が集中する一方、利確売りも目立ち、値動きの振れ幅が拡大しています。テーマ性のある銘柄への短期資金流入は続くものの、市場全体としては方向感を欠き、今後は押し目形成の好機となるのか、それとも材料株主導の相場が続くのか、正念場を迎えています。