ひとこと・・・ 連休中の海外市場は小動き、今週は中国景気懸念とFOMC待ちで様子見か

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

連休中の海外市場では、先週末の米国株が主要3指数ともに小幅高となり、S&P500とナスダックは史上高値圏を維持しました。ハイテク株が相場を支える一方、FOMCを控えた様子見が強まり、全体の値動きは限定的でした。為替はドル円が147円台後半で推移し、中国経済指標の弱さが投資家心理を冷やしました。欧州ではECB理事の発言が出ましたが、影響は小さく、イベント待ちの色合いが濃い展開です。

注目は9月16日から17日にかけて開催される米FOMC(日本時間18日未明結果発表)です。0.25%の利下げ観測が優勢であり、パウエル議長の発言やドットプロット次第で株式市場の方向性が大きく変わる可能性があります。タカ派的なら日本株の上値を抑え、ハト派的ならグロース株や外需に追い風となるでしょう。

連休明けの東京市場は、米国株や為替動向を映して始まる見込みです。中国経済の減速懸念は不安材料ですが、中国当局の景気刺激策への期待が浮上すればリバウンド余地もあります。全体としてはFOMCを見極めるまで方向感に乏しい展開が続くと見られます。