【物色動向】政策期待と円安が追い風、個別材料株は見直しの機運

 

自民党総裁選通過後の株式市場は、外国人投資家を筆頭に公的資金や国内勢の買い戻しが進み、全面高となりました。高市早苗新総裁の選任を受け、財政拡張的な政策への期待感が相場を押し上げています。

ドル円も円安に振れたことで輸出関連株を中心に買いが広がり、これまで調整が続いていたグロース市場や中小型株にも見直しの動きが波及しています。史上最高値を更新する日経平均とは対照的に、グロース市場は大きく出遅れており、今後その修正が進むかどうかが注目されます。

 

※有料レポートで配信した銘柄と配信翌日始値からの上昇率

 

直近では、弊社有料レポートでも取り上げたAIストーム(3719)、KLab(3656)、キオクシア(285A)、住友ファーマ(4506)といった銘柄が高いパフォーマンスを示しています。これらの銘柄はいずれもテーマ性と値動きの軽さを兼ね備えており、短期筋が積極的に参入したことで一気に上昇基調を強めました。

AI関連や医薬バイオ、半導体といった明確なテーマを持つ銘柄群は、材料の鮮度と話題性によって市場の注目を集めやすく、投機資金が集まる典型的な流れとなっています。

 

一方で、個別株物色の主戦場となるグロース市場では、需給の改善が徐々に進みつつあります。先週のような調整ムードの中でも、一部押し目局面を拾う動きが見られ、短期筋による調整局面での買いが散見されました。板の薄い銘柄ほど仕掛けが効きやすく、出来高を伴う上放れが確認されれば、一段高へ向かう展開も想定されます。

今後の戦略としては、イベントや材料が控える銘柄での押し目狙い、あるいは出遅れ銘柄の調整一巡を狙うことを基本とし、強い陽線と出来高増加を確認したタイミングで追随する判断力が重要です。

 

特に、短期資金が循環する局面では、値幅を狙う戦術が有効です。市場全体が政策期待と円安を背景にリスクオンへ傾く中、個別材料株の動向はますます注目がさらに高まりそうです。

弊社では、こうした個別材料株を取り巻く市場環境を的確に捉え、今後も短期的な値幅取りのチャンスを逃さない情報提供を目指しています。上記4銘柄に続く、次なる急騰候補となり得るテーマ株を複数マークしています。短期資金の動きや需給の変化をリアルタイムで分析し、短期値幅取りを意識した急騰候補を弊社の有料レポートにて随時公開しております。

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