ひとこと・・・ 日経平均は8週ぶりの下落も、底堅さは維持--グロース市場は試練の時

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

今週の日経平均株価は週明けこそ大幅安となったものの、その後は自律反発を見せ、最終的には47,582円と前週比1.05%安にとどまりました。国内では政局不安や円高進行が意識されましたが、主力株には押し目買いが入り、相場全体としては限定的な調整に収まりました。一方で、短期資金は安定感を求めて大型株へ回帰し、中小型株や成長株からは資金が流出しました。

一方、東証グロース市場250指数は、前週までのリバウンド基調から一転して下落しました。週初746ポイント台から週末709ポイント台まで下げ、1週間で約5%の下落幅を記録しました。14日は米中対立懸念と円高進行を背景に3%超の下落となり、15日に一時反発したものの戻り売りが優勢。週後半は再び軟調地合いとなり、短期筋の見切り売りも重なる展開となっています。

グロース市場は9月末からの自律反発局面が崩れ、この時の安値をわずかに下回って取引を終えています。また、200日移動平均(706.14)付近で下げ止まる動きも確認され、来週以降、この水準がサポートとして機能するかどうかが注目されます。