ひとこと・・・ 今週の日米株式市場まとめと来週の見通し

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

今週の日本株は、日経平均が前週比で上昇し、為替の円安進行と国内政策期待を背景に堅調な展開となりました。特に輸出関連や金融株が買われ、出来高を伴う上昇が見られました。一方、日銀が「過熱傾向への警戒」を示したことで、高値圏での持ち高調整も進みました。米国市場では、9月CPIが予想を下回ったことで利下げ期待が高まり、主要3指数がそろって過去最高値を更新。AIやテクノロジー株への資金流入が続きました。

来週は28日に予定される日米首脳会談が焦点です。通商・経済分野での協力姿勢が示されれば、輸出株や機械株には追い風となる可能性があります。ただし、材料出尽くしによる利確圧力にも注意が必要です。日経平均は48,000円台前半を下値メドに、会談内容次第で50,000円台をうかがう展開も想定されます。押し目形成局面での冷静な対応が求められます。