ひとこと・・・ 今週の日経平均は41,000円台突破、グロース市場も反発

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

今週の東京市場(7/22〜7/25)は、日経平均株価が急伸し、24日には一時41,800円台を記録するなど大幅高となりました。特に注目されたのは23日、日米の新たな貿易合意が報じられたことで、自動車関税の引き下げが材料視され、トヨタやホンダなど輸出株が軒並み急騰。海外投資家の買い戻しも入り、指数を大きく押し上げました。秋以降の金融政策正常化への期待や、外債利回りの上昇に伴う円安傾向も追い風となり、日本株全体にリスク選好の流れが広がりました。

一方で、新興市場ではグロース250指数も堅調に推移。前週末(7/18)の738.11から今週末には759.48まで上昇し、5営業日で約2.9%の上昇率を記録しました。特に23日・24日には連続で陽線をつけるなど、資金が一部の成長株にも波及の兆しが見られます。金利上昇局面では売られやすいグロース市場ですが、直近の指数推移を見る限り、選別的に買いが入り始めている印象です。大型株主導の相場ながら、投資マネーの循環が徐々に広がりつつある点も、今後の相場展開を占う上で重要な視点といえるでしょう。