個別株物色動向 / 短期資金がローテーション加速、次の急騰候補を読み解く

 

7月後半の株式市場は、日米関税交渉の不透明感が後退したことを受け、日経平均株価は一時42,000円まで回復しました。

しかし、ここからは過熱感や利食い警戒も意識されており、相場全体としては強弱感が交錯する局面に差し掛かっています。

こうした中で、行き場を模索する短期資金は、テーマ性のある個別株に向かいやすく、押し目形成や再仕掛けの兆しを見せる銘柄への物色が強まっています。

ただし、グロース市場指数は年初来高値圏にあるものの、4月以降の上昇によって割高感が意識される銘柄も目立ってきており、銘柄ごとのバリュエーションを見極めた慎重な選別が求められる局面でもあります。

 

※有料レポートで配信した銘柄と配信翌日始値からの上昇率

 

最近の物色動向では、弊社有料レポートでも取り上げた、FFRIセキュリティ(3692)が5月〜6月にかけて急騰し、短期資金を集めた後に高値圏でのもみ合いを経て、買い直しの動きが強まっています。同様に、デジタルグリッド(350A)は一時的な調整局面を経たものの、AIや再エネ制御というテーマ性が再び評価され、出来高を伴って反発を開始しています。これらの動きは、短期筋による需給のコントロールが背景にあると見られます。

一方、今年2月から注目してきたdely(299A)も業績評価が分かれる中、話題性の高いグルメメディア関連というテーマから短期資金のターゲットとなっています。フルッタフルッタ(2586)についても、上値の重さはあるものの、浮動株の軽さや個人投資家との親和性から、再び急騰候補に浮上する余地があります。

 

これら銘柄の物色背景には、企業決算発表シーズンや金融政策関連ニュースが控える中で、関税や政局の影響を受けにくいこと、浮動株の少なさ、投機性の高さ、そして過去の急騰実績などが挙げられます。

加えて、投機筋の資金が過熱感の出た割高銘柄から新たなターゲットへとローテーションしており、その過程で次の主役銘柄が形成されていく構図が鮮明です。

現状では、出来高の増加と下値切り上げを伴う押し目形成型チャートは、再仕掛け銘柄として注目されています。一方で、一度仕掛けられた後に浮動株が増え、需給が悪化した銘柄は、短期資金の対象から外される傾向も見られます。

 

 

弊社では、短期資金の動向とテーマ性が重なる銘柄を厳選し、戦術的視点から分析したレポートを作成・販売しています。次なる主役候補を先取りしたい方は、ぜひ最新レポートをご参照ください。

弊社では、こうした個別材料株を取り巻く市場環境を的確に捉え、今後も短期的な値幅取りのチャンスを逃さない情報提供を目指しています。現在すでに、急騰が見込まれる注目銘柄を複数リストアップしており、それらの動向をリアルタイムでモニタリング中です。

次の主役銘柄は、これまで物色されてきた銘柄とは異なる切り口やテーマ性を持った新興株である可能性もあり、早期の発見がリターンの鍵を握ります。こうした短期資金の流入先となり得る「急騰候補」については、弊社の有料レポートにて随時公開しております。

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