ひとこと・・・ 9月末の日経平均続落、総裁選と米雇用統計を控え様子見ムード

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

きょう(9月30日)の東京株式市場は日経平均株価が続落しました。米国市場の上昇を受け寄り付きは買いが先行したものの、上値を追う動きは限定的で、調整売りや需給要因が相場の重荷となりました。

背景には日銀の利上げ観測があり、銀行株には買いが入った一方で、全体としては慎重姿勢が強まりました。また、週末に控える米雇用統計や10月4日に予定される自民党総裁選を前に、積極的な売買は手控えられる様子が見られました。

グロース市場も総じて軟調で、リスク回避の流れが目立ちました。特に高PER銘柄への資金流入は細り、投資家心理の弱さが表れています。加えて、今週序盤は配当権利落ちの影響や利益確定売りも重なり、相場全体は様子見基調となりました。

あすから、名実ともに10月に入ることで、海外投資家の動向や政策テーマを背景に資金の流れに変化が生じる可能性があります。特に自民党総裁選の結果や米国雇用統計が市場心理を大きく左右する見通しで、投資家のスタンスにも変化が出る局面となりそうです。